令和4年 第41回練馬区学校保健大会
2022.12.31 19:37 更新
令和4年度練馬区学校保健大会が12月15日(木)13時30分より練馬区立生涯学習センターにて行われました。
タイトルは「みんなで育てよう 心も体も すこやかな児童・生徒」です。


開会の挨拶から始まり各種表彰、小学校養護教諭部会からの研究発表、特別講演が行われました。
発表内容は「子供たちの健康を育む保育室づくり~保健室の『救急処置機能』の充実を目指して~」と「緊急時に備える~保健室・子供・教職員・学校の視点から~」の2題でした。

特別講演では「発達障害とは?どのように対応するか」と題して行われました。
講師は現役臨床医師であります平岩 幹男先生が講演されましたが、とても興味深い内容でした。

発達障害とは発達の過程で明らかになる行動やコミュニケーションなどの障害のことで、根本的な治療は現在ではないが、適切な対応で社会生活上の困難は軽減されるということです。

コミュニケーション上の障害と思われることに我々の日常でもしばしば遭遇することなのですが、我々が接していく上での配慮の必要性、特に感情に振り回されない対応や言動がいかに大切かを痛感したしだいであります。


(報告:学術HP担当理事 浅見 律)
令和4年度練馬区学校歯科医会研修会
2022.12.23 07:08 更新
眞木吉信先生「コロナ禍における安心・安全なフッ化物の応用」を視聴して 

令和4年11月24日(木)19:00より本年度の練馬区学校歯科医会会員研修会がオンライン配信にて開催されました。



 演題は東京歯科大学名誉教授、眞木吉信先生による「コロナ禍における安心・安全なフッ化物の応用」でした。内容は前半、ペストやスペイン風邪などの人類の感染の歴史から始まり感染症のパンデミックには必ず誹謗中傷や差別が起こると言われていたのがとても印象的でした。

現在のコロナ禍において日本国内でも特に発生当時、感染者への差別があったと記憶しております。正しい情報が国民に伝わらないことで感染の恐怖を煽り差別につながるのだと思います。

歯科健診や学校での歯みがきはどうでしょうか?やはりコロナ禍では感染のリスクを恐れ定期健診を中断される方も多く、学校での歯みがきも中止しているところがほとんどのようです。

しかしながら「口腔ケアが感染リスクを高める」というのは正しい情報なのでしょうか?眞木先生は講演の中でそれは全く逆で「口腔ケアは感染リスクを低くする」ということを訴えておられました。「手をよく洗えというのになぜ口の中を洗わないのか!」おっしゃるとおりです。

後半はフッ素塗布やフッ化物洗口について種類や術式についてわかり易く説明していただきました。講演を聞いてフッ素濃度や術式、さらには年齢や症例による使用薬剤選択の大切さを再確認いたしました。
普段自分の診療所ではただ漠然とフッ素塗布しているレベルでしたのでこの研修会を期にもう一度勉強しなければならないと痛感いたしました。


(報告:学術委員長 生田 剛史 )

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