午後7時から練馬区歯科医師会館3階大会議室にておこなわれました。司会進行は箭本治専務理事が行いました。金田和彦副会長により開会挨拶が行われ、続いて草柳英二会長の会長挨拶と市川弘之練馬区歯科医師会会長の来賓挨拶が行われました。議事に先立ち議長の選出が諮られ、会場からの司会者一任の意見により、中田郁平先生が議長に選出されました。続いて議事録署名人の選出が諮られ、会場からの議長一任の意見により、小池修先生と杉田廣先生が選出されました。
報告事項におきましては、小杉京子理事により総務報告、金川修理事により会計現況報告、西克昌学術委員長による学術委員会報告、古田裕司ホームページ委員長によるホームページ委員会報告、草柳会長による都学歯第8回臨時代議員会報告がおこなわれました。いずれの報告も特に質問もなく賛成多数にて承認されました。
議事では4議案が審議され、第1号議案と第2号議案は関連性があるため一括上程されました。第1号議案の平成29年度練馬区学校歯科医会事業計画については箭本専務理事により提案事由が詳細に説明され第2号議案の平成29年度練馬区学校歯科医会収入支出予算については金川理事により提案事由が詳細に説明されました。いずれも賛成多数にて可決確定致しました。第3号議案の役員改選については箭本専務理事により提案事由が詳細に説明され、草柳会長、中田監事、渡辺享監事で賛成多数にて可決確定致しました。第4号議案の都学歯代議員、同予備代議員改選については箭本専務理事により提案事由が詳細に説明され、会長一任で賛成多数にて可決確定致しました。
最後は河奈文彦副会長による閉会挨拶により閉会となりました。 (報告:HP委員長 古田裕司)
午後1時半より、歯科医師会館大講堂にて標記大会が開催されました。東京都内から、多くの学校教職員、学校歯科医、歯科衛生士、PTA、児童生徒が、そして、本会からも多数の理事と学校歯科医が参加しました。
東京都学校歯科医会川本会長の挨拶の後、表彰式が行われ、練馬区関係では、東京都立大泉特別支援学校が日本学校歯科医会会長賞を、また、学校歯科医の受賞者としては、佐藤貞彦先生が叙勲(瑞宝双光章)、笹川洋一先生が東京都教育委員会表彰、故佐々木征男先生が30年勤続表彰されました。次に、子供たちが一生懸命に作った図画、ポスター、標語、作文の表彰が行われ、練馬区関係では練馬区立中村中学校2年の生徒が「歯の重要な役割とは」の題名で優秀作品に選ばれました。それぞれの最優秀作品について実際に子供たちが来て壇上で発表し、専門家の講評を受けました。どの作品も素晴らしく若い力を感じました。来年はもっと多くの先生に参加して頂き、素晴らしい作品を実際に見て聞いて感じていただければと思います。
その後、知的障害者と肢体不自由児の2つの教育部門を持つ新しいタイプの特別支援学校である東京都立永福学園の研究発表(「食べる力は生きる力―食べる機能や食べ方の発達を通じての実践的な歯・口の健康づくり―)、さらに、公益財団法人 東京都福祉保健財団理事長で、元東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会総務局長による特別講演「オリンピック・パラリンピックの価値」が行われた。どちらの講演も大変有意義な内容でしたが、詳細については大会要項をご覧ください。 (報告:HP委員長 古田裕司)
練馬区教育委員会から大羽康弘教育振興部部長、 桜井和之教育振興部参事、
松崎明宏教育振興部教育総務課学校保健係係長の3名 来賓として市川弘之練馬区歯科医師会会長、佐藤貞彦練学歯元会長、さらには練歯事務局の方々をお迎えし、練学歯からは草柳英二会長以下練馬区歯科医師会理事、学術委員、ホームページ委員長が出席しました。
協議事項
T災害における学校現場での対応
U給食後の歯みがきについて
V特別支援学級の改編(特に通級制度に関して)
活発な意見交換がなされました。
協議終了後懇親会に移りお互いの親交を深め会を終了しました。
(報告:名古谷 広報理事)
午後1時半開会され、主題は「みんなで育てよう 心も体も すこやかな 児童・生徒」でした。研究発表は小学校体育主任部会による「小学校の体育学習と、体力を高める運動の指導について」と「小学校体育部会の活動について」が行われ、特別講演は岸事務所代表エグゼクティブコーチ岸英光氏(写真上)による「子供が軽やかに伸びるパラダイムシフト・コーチング」でした。
特別講演はパラダイムという枠にとらわれて人間は伸びることが出来なくなってしまっているので、このパラダイムを取り外す事にによって子供は軽やかに動き出し物事を自ら編み出すようになるという御講演でした。
例えば褒めることでは人は育たず返って駄目になってしまうので認めることが必要だと多数の実例を上げて話して下さり大変興味深い内容でしたが、具体的にどうするのかをお聞きするには1時間半の講演時間では足りませんでした。講演を聴いて先生の著書を読んでみたいと思いました。
練馬区学校歯科医会関係では学校保健関係者表彰受賞者として佐藤貞彦元会長が瑞宝双光章受章、笹川洋一先生が東京都教育委員会表彰受賞の栄誉で壇上に立たれて来場者に紹介されました(写真下)。
また草柳英二会長が開会の辞を述べました。他に実行委員として金田和彦副会長、箭本治専務理事、小杉京子総務理事、河奈が参加しました。
毎年12月に練馬文化センターで行われる練馬区学校保健大会は数ある学校保健大会の中でもっとも身近ですし、内容もとても素晴らしいので是非会員の先生方の振るってのご参加をお願い致します。 (報告:副会長 河奈)
練馬区学校歯科医会から草柳会長が大会実行委員会参与として、箭本専務が大会実行委員会委員として、金田副会長、金川理事、名古谷理事、石塚委員、河奈が大会実行委員会小委員会委員として第80回全国学校歯科保健研究大会の運営に参加致しました。
石塚委員の働きかけでジャーナリスト池上彰氏による記念講演「国際社会で生き抜く力」が実現し、受講者を大いに感動させました。練馬区学校歯科医会学術委員会からは「特別支援学級におけるアンケート調査の報告〜歯・口の健康と食習慣について〜」と「給食後の歯みがきと歯肉の状況について〜口腔内写真を用いた歯肉の判定〜」の2題のポスター発表を行いました。私もこのポスター発表の手伝いをさせて頂きましたので、ポスター発表について若干レポート致します。大会のメイン会場は文京シッビクセンター1階大ホールでしたが、ポスター発表は地下一階のアカデミー文京で行われました。場所が判りにくいので人が集まらないのではと心配されていましたが、全国から集まった45題のポスター発表の内容が素晴らしい為だと思いますが、蓋を開けてみると大勢の熱心な参観者で会場は熱気に溢れていました。
会場内は照明が明るくポスターがとても見やすく、特に参観者に対する説明時間は設けていませんでしたが、ポスター前で自主的に説明をしてくれる発表者も多かったです。
練馬区学校歯科医会学術委員会からの2題のポスター発表も大変評判が良く郷家理事、南理事、西学術委員会委員長、西村副委員長はじめ学術委員会のメンバーが参観者に内容を説明したり質問に答えたりして忙しく活動していました。
用意した50枚のポスターを縮小した印刷物も初日に無くなってしまい、急遽ポスターを練馬区学校歯科医会ホームページからダウンロード出来る様にして二日目に備えました。
(報告:副会長 河奈)
平成28年度練馬区学校歯科医会会員研修会が行われました。一般社団法人日本学校歯科医会会長 丸山進一郎先生を講師にお招きし、「楽しくなる学校歯科保健?これからの学校歯科医?」と題したご講演を伺いました。
〈要旨〉H27年度の文部科学省の学校保健統計によれば12歳の一人平均DMFT(虫歯本数)は0.9本の一方、歯肉炎が12歳で5%、要注意歯肉(GO)を入れると50%に上ります。生活の深夜化、いじめなどのストレス、家庭の多様性、孤食、感覚・運動機能の不統合によるキレやすさなどメンタル面への配慮も必要です。厚労省は歯周病を生活習慣病と位置付けていますが、文科省は虫歯も生活習慣病と位置付けています。高学年につれての給食残食率上昇では、男女問わずダイエットがその理由とあげています。しかし歯の交換期に奥歯がぐらついたり、生え替わることでよく噛めなかったり、痛むことがあることを、養護教諭、子供達に気づいてもらうよう伝える必要があるでしょう。学校歯科医は、学校保健教育のために篩い分け(健診)をし、その子の健康課題を見つけてあげることで、学習の目当て、目標を示し、良いところは良いと評価する保健教育なのです。かかりつけ歯科医での定期検診ももちろん必要です。歯ぎしりは将来の顎関節に異常を起こす予備軍になっていると考えられますし、歯垢の歯面にべったり付いているのは、そのような食品ばかり摂取している生活が考えられます。GOの場合、5分以上磨く日もあれば磨かない日もあると、ほとんど歯肉の変化は起きません。しかし2週間5分以下でも1日も休まずに磨いた場合は、歯肉は改善傾向を示してきます。歯と口つくりは人つくり。それは文化ともなり得ます。学校歯科保健活動はキュアからケアへという価値観を子供達に持ってもらうように、学校に出かけて行って子供達と携わることにより、歯科の日常の診療所ではわからないことを色々子供達から教わり、楽しく学校歯科に取組んでください。
(報告:HP委員 大塩)
平成28年10月27日木曜日と28日金曜日の二日間にわたり札幌市において、標記大会と協議会がおこなわれました。当会よりも6名の会員が参加しました。
研究大会第一日目は札幌コンベンションセンターにおいて、まず開会式と受賞者の紹介がおこなわれました。文部科学大臣(代理)をはじめ行政、教育、医療分野から多くのご来賓を迎え盛大におこなわれました。
式典の後、記念講演が行われました。講師は「こころとそだちのクリニック」院長の田中康雄先生で、演題は「子供たちの学校生活を護ための校内連携と他職種連携」です。学校生活において子供たちの発信する様々なSOSに気が付く事。学校に持ち込まれる学習でのつまずきや、お友達との人間関係のトラブルや、家庭生活でのストレスに的確に対処していく事。特に発達障害や被虐待児症候群の場合は、医師をはじめとする様々な業種の専門家や保護者との連携が大切であることが述べられました。
その後、京王プラザホテル札幌の会議室に場所を移し、全国学校歯科医協議会に参加いたしました。こちらの開会式にも文部科学大臣(代理)をはじめ多数のご来賓がいらっしゃいました。続いて文部科学大臣表彰受賞の先生方が紹介された後、二題の特別講演がなされました。
一題は日本学校歯科医会会長丸山進一郎先生による「学校歯科保健の魅力」で、学校歯科のこれまでの目覚ましい成果と、これからの青少年の健全な発育に果たす学校歯科の役割についてのべられました。もう一題は北海道医療大学歯学部口腔構造機能発育系学系小児歯科学分野教授の齋藤正人先生による「最近増加している小児口腔の問題点と小児歯科臨床」です。最近、齲蝕は激減してますが、その反面、外傷や歯列不正などの小児口腔の問題点の適切な対処が重要である事をのべられました。最後は懇親会が行われ情報交換と伴に全国的範囲で親睦が深めらましれた。
研究大会二日目は課題別研究協議会です。私どもは第5課題「歯・口の健康づくり」に参加いたしました。
講師の明海大学学長の安井利一先生と、コーディネーターの東京都教育庁地域教育支援部歯科保健担当課長三ツ木浩先生により研究協議が進められました。3人の教諭が研究発表をして、会場からの質問に答える形で進行しました。最後に安井先生が「生涯にわたる健康管理の基礎となる歯・口の健康づくりの進め方」という講義をされ研究協議会を終了しました。
来年の全国学校歯科医協議会は三重県で開催されますので、皆さまよろしくお願いいたします。 (報告: HP委員 古田)
平成28年10月13日(木)、毎年恒例の中学校長と学校歯科医との研修協議会が執り行われました。初めて練馬区の中学校長になられた先生は他区にはないこの会の存在とその歴史に驚かれるようです。
まず、河奈副会長より開会の挨拶があり、今年度初めて行われた中学生を対象とした「歯と口の健康に関する中学生ポスターコンクール」の特賞作品が紹介され、今後も是非多くの学校からの参加を呼びかけました。また、同じく作文も紹介され、こちらのほうも是非に、とのお話しがありました。
次に草柳会長より学校歯科医の立場から今後多くの学校で給食後の歯磨きを励行していただきたい旨のお話しがありました。実施している学校は正直多くありません。
校長会からは会長の石神井西中学校 松丸晴美先生よりご挨拶がありご自身のお口と8020運動のお話しから歯の大切さを痛感されておられるか、またお口の中の状態と学業の成績との相関関係も一部で言われていることから中学生にとっても歯は大事であることのお話しがありました。
ご来賓の教育委員会事務局教育振興参事の桜井和之様より給食後の歯磨きがなかなか浸透していないことがとても心苦しいとのお話しをいただきました。学校の人数、施設面など環境は一様ではないのでなかなか難しいが前向きに取り組んでいきたいとのお話しでした。
教育課学校保健係係長の松崎明宏様のご紹介後、本題であります研修会へと進みます。
今年度は歯科講話集の中から中学生対象のもの、「むし歯のでき方と予防法(中学生用)
」を西学術委員長より、「歯周病を予防する正しい歯みがきをしよう(中、高校生用)」を宮本学術委員より発表がありました。
こちらは、口腔衛生指導としてホームルームや授業などで有効に活用していただけるよう、当ホームページよりダウンロード可能となっておりますので、是非ご利用ください。
講義終了後には懇親会です。大泉桜学園中学校 山中学校歯科医より、乾杯の挨拶ののち和やかに始まりました。日頃、検診でお邪魔しても校長先生はお忙しいのでなかなかじっくりお話しできる機会も少ないですからとてもいい機会です。校長先生の学校教育に関するお考えとか、歯科に対するご意見、ご質問など、ざっくばらんにお話しできました。今後も学校側と協力し、中学生の健やかなる成長に少しでもお役に立てたらと思います。
金田副会長の閉会の辞をもちまして、お開きとなりました。お忙しい校長先生方にはお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。この場をおかりして厚く御礼を申し上げます。 (報告:HP委員 山室)
午後5時より練馬区学校歯科医会臨時総会が多数の会員の出席の下、開催されました。
金田副会長の開会の挨拶後、草柳会長の挨拶、練馬区歯科医師会市川弘之会長の来賓挨拶がありました。 続いて中田郁平先生(北町小学校)を議長に選出し議事を開始しました。
まず、報告事項に移り
1、 総務報告を小杉総務担当理事
2、 会計現状報告を金川会計担当理事
3、 学術委員報告を西学術委員委員長
4、 ホームページ委員会報告を古田ホームページ委員会委員長
5、 都学歯第7回定時代議員会報告を草柳会長
と報告が続き、報告事項に関しては全員一致で承認されました。また、先日ご逝去されました佐々木征男先生に全員で黙とうを行いました。
次に議事に移り
第1号議案 平成27年度練馬区学校歯科医会事業報告を箭本専務理事
第2号議案 平成27年度練馬区学校歯科医会収入支出決算を金川会計担当理事
監査報告を渡辺監事が行い、質疑応答に移りました.参加者から第2号議案に対しての要望があり、執行部は改善することを了承しました。その後採決に移り、全議案は全員一致で了承され総会は無事終了しました。
最後に河奈副会長により閉会の挨拶、続いて以下の新入会員5名の紹介がありました。
浅見 律 先生(開進第一小) 新野 幹樹先生(大泉第二小)
藤田 哲郎先生(関町小) 上田 和也先生(上石神井中)
大橋 一郎先生(旭丘中)
(報告:広報理事 名古谷)
午後6時より練馬区歯科医師会3階大会議室において、標記研修協議会がおこなわれました。この研修会は練馬区学校歯科医会独特のもので数十年にわたる伝統があります。65校ある練馬区内の小学校の校長先生と担当学校歯科医が一堂に会して研修し情報交換する会です。
箭本専務理事の司会により、金田副会長、草柳会長の挨拶があり、様々な活動内容が報告されました。さらに土屋信行練馬区小学校長会会長、桜井和之練馬区教育委員会事務局教育振興部参事よりご挨拶を頂きました。また、来賓の桜井参事と松崎明宏練馬区教育委員会事務局総務課学校保健係係長が紹介されました。
その後研修会になり、郷家学術担当理事が座長となり2題の講演が行われました。
一つは「すくすくそだて こころとからだ」で北町小学校校長の石井友行先生の講演(写真)でした。
長年にわたる北町小学校の歯科保健に対する熱心な取り組みは、聴講者のほとんどが感銘を受け、学校歯科医にとっても大変参考になる内容でした。
もう一つは練馬区学校歯科医会学術委員会が作成した「歯科講話集」について、西学術委員会委員長より内容の紹介が行われました。学校歯科医や養護教諭、担任等がが小学校にて口腔保健衛生の講話をする際に活用できるものです。この題材は本ホームページのトップページよりパワーポイントファイルとpdfファイルでダウンロードできます。アクセスの際の4桁のパスワードは校長会等でお渡ししていますが、不明の場合はメニューの「お問い合わせ」からメールをいただければ、お教えいたします。
研修会終了後、大泉学園緑小学校歯科校医の近藤勝洪先生の乾杯にて懇親会になり、各校長先生と各学校歯科医の絆を深めました。
最後に河奈副会長の挨拶にて閉会となり、とても有意義だった研修協議会を終了しました。
(報告:HP委員 古田)
開会式に続き、特別講演が行われました。 講師 はアーチェリーでオリンピック5大会出場し、1984年ロサンゼルス五輪銅メダリスト、2004年アテネ五輪銀メダリストで、現在、日本体育大学教授の山本博氏
でした。演題 は「世界一諦めの悪い男のオリンピックへの挑戦」 〜人生を楽しく生きる方法〜 ということで、オリンピックにまつわる楽しいエピソードや裏話を交えながら、自らの競技人生(現在も53歳で東京目指して現役続行中)と教師生活30年の経験から、「選手あるいは生徒に対して、全てのアドバイスを与えてはだめで、自分で考える能力を引き出すことが大切だ」等、明日からの教育現場に役立つ貴重なお話しを聞かせていただきました。話術が巧みで、楽しくあっという間の1時間半でした。
午後からは 班別研究協議会 が行われ、第4班(学校歯科保健)では、小規模小学校と中規模中学校各々の養護教諭による研究発表が行われ。前者では、歯みがきコンテスト実施、給食後の歯みがきタイムにオリジナルソング、歯みがきカレンダーの活用等、後者では健診時に並行して行う集団指導や、必要な生徒に行う個別歯みがき指導、さらには学校保健委員会を通して保護者連携を図る等の、学校歯科保健に役立つ多くの情報を得ることが出来ました。
その後、会場を宇都宮東武ホテルグランデに移動し、歯科職域部会が開催されました。講師は 日本学校歯科医会顧問で昭和大学名誉教授 の向井美惠先生で、 演題は「 学校歯科保健が担うこれからの食育 」でした。これからは栄養摂取を目的とした「食べる」だけでなく、五感を使って味わって食べる「食べ方」についての歯科保健指導が大切で、「味わい、寛ぎ」などを感じることで心の健康をも意識した命をつなぐ健康教育が必要であるということで、そのための基本的な知識や方法について1時間半にわたり、わかりやすく解説していただきました。その後懇親会となり、19時40分に終了となりました。以上、大変有意義な1日でした。次回は平成29年8月10日甲府市で開催の予定です。
(報告:広報理事 名古谷)
(午前の部)
健康づくりフォーラムは今年で12回目を迎え、講演、健康づくり表彰校の発表、平成27年度東京都教育委員会表彰(健康づくり功労)受賞校による発表、一般発表、特別発表、掲示発表、展示発表などが行われました。講演は、「摂食障害のサインと初期対応」と題して、東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学准教授、東京大学医学部付属病院心療内科科長の吉内一浩先生から伺いました。摂食障害という病気は、病的にやせている(または正常範囲の人でも)にもかかわらず、自分はまだ太っているという、ボディーイメージの歪みがあり、危険な状態にあるという事がわからずに、元気に動き回っている事(過活動)もあるそうです。栄養不足による障害は無月経、低血圧、内臓の障害、骨粗しょう症、骨折、時には死亡してしまう事もあり、若い女性の死因の上位を占めます。体重を気にするあまり食べなくなったり、一度に大量に食べてその事を後悔して下剤を使ったり、吐き出してしまったりする行動(代償行動)を取る型や、一人の時だけ一度に大量の食べ物を食べてしまって肥満となる型があります。摂食障害は単なる「食欲」の異常ではなく「食行動」の異常だけでもなく、その原因は様々な要因が複雑に関係していて、予測が難しく、誰にでも起こりうる病気といえるそうです。そのサインとしては、成長曲線から体重だけ逸脱して減少するなどの身体的なもの、食事の異常・過活動・排出行動など行動に関するもの、ボディーイメージの歪みなど心に関するものがあります。サインが見られたら、家庭、医療、学校の連携体制を早く築く事が大事です。治療法は確立したものはないそうですが、患者に病気の危険性を知らせ、治療のモチベーションを高める事、ゴールの設定をする事、患者が治したい気持ちと治したくない気持ちに悩むものである事を主治医が知っているという事を患者に伝える事が大事だそうです。行動療法、心理療法、認知行動療法、心理教育、栄養指導、食事記録、薬物、入院など様々に組み合わせて行われるようです。まだまだ診療機関も診療経験医師も少なく、困っている人が多くいるのが現状との事でした。よく耳にする病気ですが、様々な角度からアプローチしなければならない病気である事がわかりました。
(報告:HP委員 大塩)
(午後の部)
午後の部は、平成27年度東京都教育委員会表彰(健康づくり功労)受賞校による発表がありました。受賞校の武蔵村山市立第二小学校の発表では、平成21年度は学校歯科健診にて、37%の児童が要治療歯を有し、50%を超える児童に歯垢付着の指摘がありましたが、学校歯科医の協力により、年3回のブラッシング指導を行うことにしました。しかし、その時はきれいに磨けても、ていねいな歯磨きの仕方の継続が難しいとのことで、さらに、フッ化物塗布、洗口と併せて給食後の歯磨きを全学年の児童に行うことにより、要治療歯を有する児童が14.5%に、歯垢付着も1.9%に減少したという報告がありました。数少ない水栓に対し、学年間で歯磨きの方法を変え、全校生徒に給食後の歯磨きを定着させる具体的な方法についても発表されていました。今後の歯科口腔衛生指導に大変役に立つ発表と思われました。
掲示発表では、東京都特別支援学校給食研究協議会の栄養士部会による発表がありました。肢体不自由校では以前から主に摂食指導の一環として、個々の障害に応じた形態食の提供が成されてきましたが、近年、視覚障害・聴覚障害・知的障害特別支援学校においても、形態食の必要性が高まってきていることから、より安全・安心な給食を提供するため、各特別支援学校の栄養士が一同に集まり、基礎的な知識・技術の習得と共通理解を目指しているという大変興味深い報告がありました。
(報告:学術委員 西村)
練馬区と公益社団法人練馬区歯科医師会が共催で毎年実施しているもので、「歯―トファミリーコンクール」及び「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」
「歯―トファミリーコンクール」とは前年度1年間区内6か所の保健相談所で3歳児歯科健康診断を受診されたお子さんのうち、むし歯がなく歯並びなどが良いお子さんで同じくお口が健康なご家族も一緒に応募された中から表彰されます。また、最優秀賞のご家族は7月3日に開催される東京都主催「8020・すこやか家族」に出場される予定です。
「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」ですが、これは、小学生に歯の健康について考えてもらうきっかけとするために毎年実施しており、図画の部は小学校1〜3年、ポスターの部は4〜6年対象となります。今年度は図画が377点、ポスターが201点、16の小学校から多数のご応募をいただきました。審査は日本大学大学院芸術学部 中島安貴輝先生のご協力を得て公平に審査しております。また、双方の特賞作品は東京都学校歯科医会主催の「平成28年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」に出品されます。
?図画の部・ポスター特賞はこちら
(報告:HP委員 山室 / 写真:副会長 河奈)
昨年までの全国学童歯みがき大会は、今年度より名称を変え、6月3日(金)13:30〜14:30 に開催されました。練馬区は3校の区立小学校が参加し、写真はその1校の様子です。体育館に5年生が集まりインターネットライブ中継を見ながら、クイズや歯肉炎のお話し、歯みがきの仕方等を勉強しました。今回はお笑い芸人パンサーの3人、そしてサッカー選手の中山雅史氏がゲスト参加して、よりユニークな構成になっていました。皆、1時間集中してクイズ参加や歯みがき練習をしました。この学校では5年連続で参加していますが、毎年生徒に好評で、今年新任の校長から、ぜひ来年も参加したいという感想をいただきました。来年の案内が10月くらいにあると思いますので、今まで参加していない小学校もぜひご検討ください。 ?今年度の内容を見たい方はこちらから (報告:HP理事 南)
練馬区学校歯科医会学術委員会は、「特別支援学級におけるアンケート調査の報告〜お口の健康と食習慣について〜」という演題でポスター発表しました。また、表彰式において、練馬区関連は、東京都学校歯科保健功労者表彰として都立石神井特別支援学校が、30年勤続表彰者として中田郁平会員、渡辺亨会員が、東京都功労者表彰として森山憲一会員が、東京都教育委員会表彰として浅田博之会員、村上順二会員がそれぞれ表彰されました。さらにうれしいことに、練馬区立中村中学校 沖原奈津子さんの歯に関する作文が都内中学生の最優秀作文に選ばれ、その発表と講評がありました。
今回の研究発表は私共学校歯科医会の当番でしたので、2演題について発表させていただきました。まず「給食後の歯みがきと歯肉の状況について」〜口腔内写真を用いた歯肉の判定〜を郷家英二学術担当理事が、続いて、「特別支援学級におけるアンケート調査の報告」〜お口の健康と食習慣について〜を西村滋美学術委員会副委員長が発表しました。また、表彰受賞者紹介では、東京都教育委員会表彰の村上順二会員、浅田博之会員、練馬区民表彰の日比輝彦会員、河奈文彦会員が紹介されました。特別講演は理化学研究所 イノベーション推進センター 辨野義己氏の「腸内細菌が健康長寿を決める!」〜大切な腸内環境コントロール〜でした。